レコードショップで一目惚れのような出会いをしました

ある休日の午後にレコードショップへ出掛けました。家から近いターミナル駅にあるこのお店はワンフロアに様々なジャンルのCDや書籍が並び視聴器もたくさんあるので、最新の音楽事情を知るには持ってこいの場所です。また棚に置かれている書籍は音楽雑誌やミュージシャンが書いたコラムにエッセイ、音楽に馴染みが深いマンガもあるので面白そうなものは購入することもしばしばです。この日もいつものことながら雑誌を購入して、新譜チェックをおこないました。
以前から気になっていたジャパニーズレゲエアーティストのコンピレーションアルバムを聴いた時、一目惚れのような衝撃的な出会いをしたのでした。その曲の歌詞に描かれたメッセージは私の心を強く捉えたことは言うまでもありません。「オープンカーや高い石を身に着けてお金に恵まれたとしても虚しく堕落してゆく人がいること。決してお金では買えないもの、それは帰るべき場所があることや貧しくても心満ち足りた生活をすること」といったことが歌われていました。レゲエのリズムと女性シンガーのハスキーヴォイスのカッコよさはもちろんのこと、曲のメッセージについて深く考えさせられたのでした。
頭では分かっていても、目の前にある物欲やお金というリアルな問題に流されてしまい自分を見失うこともあるものです。高価な宝石を身に着け、毎日高級なディナーを食べている訳ではないので、リッチでセレブな暮らしはどういったものかは分かりませんが、一般庶民の私でもついつい目の前の利益に目がくらみ大切なことをないがしろにして後悔することも経験してきました。時折見せる弱さが心を支配しようとする時、この曲を思い出したら自分にとって大切なことをもう一度考えることが出来るのではないかと感じたのでした。