旅先の不運な出会いがもたらしたこと

「旅に出ること」は新しい発見をすることだと感じています。そのため失恋した後や今置かれている環境をリフレッシュしたい時には非常に効果的なのではないでしょうか。昨日読んだ短編小説を通して、それを再確認したのでした。この作品に登場する女性は彼との別居を解消するか否か悩んでいました。その答えを出すべくギリシャへ旅に出ます。欧米人達がバカンスを楽しむために訪れる島でもあるそうで日本人に巡り会うことは少ないようですが、不運にもケンカばかりしている母娘と出会い一緒に食事をすることになるのでした。言い争いばかりする親子と供にテーブルを囲み食事することは、苦痛以外の何物でもありません。ましてや再スタートを目論む旅でそんな母娘との遭遇はできれば避けて通りたいものです。また行く先々で彼女達に出会うのですから、これはあまりいい動向ではないと感じました。付きまとう娘に嫌気が差した主人公は「供に行動したくない」意向を伝えますが、またもや遭遇してしまい一緒にボートに乗ることになるのでした。しかし何をしていてもぶつかり合う親子の姿を見ていて、自分が彼氏との関係から逃げていることを気付かされます。親子でも分かり合うことが出来ないことは多々あるのに、彼とケンカをすることも向き合うこともせずにいたと悟るのでした。
恐らく日本でこの親子に出会ったとしても、共に食事をして行動をすることはなかったと思います。主人公がその後どうしたかまでは描かれていませんが、別れるにせよやり直すにせよあの母娘との遭遇が大きく影響したと思います。当初は不運に思えましたが、これもまた何かの縁だったのかもしれないと感じたのでした。

嵐の日には本と濃厚な時間を

朝目覚めた時には燦燦と太陽の光がさしていたにも関わらず、気が付くと外はものすごい雨が降っていました。これは今から数か月前のことだったと思います。太陽の光の中、にわか雨が降る光景が素敵だなと思っていた矢先、外は思いも寄らぬ悪天候へと変わっていったのでした。私はおうちに引きこもり、朝からうだうだしながらゴロゴロしていました。こんな天候の時は無理に外に出ずに、おうちでまったりするのが一番だと朝からもはや諦めモード。そのかいもあってか読書が思いのほか進んだのでした。買いだめをしておいた本達を枕元に置いて、ひたすらそれらのページをめくっていました。こんなにも集中力が出るのかというほどに、本との濃厚な時間を過ごせたことはとても貴重だったと思います。そしていきなり思い立って大掃除をして、押し入れから書籍を取り出して、もう一度読み返したい作品をまた枕元に置いてみました。「これだけあれば、あと数日間はこの生活が送れるかも」と思い、一人含み笑いをしました。
最近少々忙しない日々を送っているせいか、あの雨の日のことがとても懐かしく思います。またあんな風に読書と向き合う事ができる時間がやってくることを考えながら、暮らしております。

憂鬱な気分を一新してくれた本

雨がしとしとと降る朝の満員電車は憂鬱な気分になるものです。先日、人でごった返す電車に乗って出掛けることになりました。家から最寄りの駅までは何とか持ちこたえていたのですが、電車に乗ってふと外を見た時、大きな雨粒が窓を水玉模様に染めていました。しかしながら車内の空いたスペースに身を寄せ読書をしていたこともあり、この時間は意外にも有意義なものになったのでした。その時読んでいた本は、「女のしくじり」について記した作品でした。著者のユーモア溢れる文体と言葉が本当に面白くて、思わず一人含み笑いしてしまいました。この書籍の共感できることは著者の友人達を例に挙げて数々の失敗談を披露しているところだと思います。また飲み会や合コンの席での数々のしくじりは、ユニークでどこか共感してしまうところも多々ありました。そして女同士の辛口な会話もまた、私のツボでもあったのでした。そんな辛辣な内容ながらにも、最後の章では男の人に好かれることだけを考えずに自分らしさを持ちながら素敵な恋愛をすることの重要さが書かれており、何だかホロっとしたものです。何はともあれ、男女の関係も友情関係も相手に対しての気遣いを持つことで開けてゆくのだと感じたのでした。憂鬱さにやられてしまいそうな一日の始まりも、こんな書籍を読めば心は晴れるものです。独自の視点を持ちつつもユーモアたっぷりな著者が描く作品からは「ちょっとやそっとのことでくよくよしていられない」と思えてきます。そんなモチベーションでいれば、心にかかる雨雲も遥か遠くへ投げ打つことができるような気がします。朝から素敵な作品を読む事ができたことで、この日一日軽やかな気分で過ごすことができました。

著者への親近感が湧く小説にあるリアリティ

小説を読んでいると「これは筆者が本当に体験したことなのだろうか」と思うことがあります。なぜこんな思いを抱いてしまうのかと考えてみると、そこにはリアリティが存在するからだと感じます。そのリアリティは登場人物のちょっとした仕草や言動に紐付くことが多いものです。発した何気ない一言や心境についての描写、仕草など気付きに至るきっかけは様々なのです。
先ほど読み終えた短編小説には「妙に信憑性があるリアリティ」が散りばめられており、著者の心の中のとっても深いところを覗いてしまった罪悪感のようなものが沸き上がりました。それほどまでに著者の内面を彷彿とさせた作品だったのでした。主人公は就職活動にやる気を見出せない女子大生です。うだつが上がらない日々を過ごしながらも転機が訪れ、現状から飛び出し面接に向かうところで終わります。ツテで仕事が決まりかけたにも関わらずそれを蹴って自分の道を歩く学生の意志の強さに惹かれました。それは自立と成長を感じたからです。そしてこの作品を書いた女性もまた小説の主人公のような太い心髄があるからこそ書くことができた作品なのだと思いました。美しくて神秘的な容姿を持つ著者の心を垣間見ることができた小説に触れたことで、より一層この作家を好きになったのでした。

外国人が手掛けた日本について書かれた本

私が興味をそそることの一つに「他国を知ること」があります。海外に視野を広げると今まで知らなかった知識を得ることにも繋がり、視野が広がるものです。こうした新しい発見は日々の生活をいい方向へ導くことも多いため、常日頃からアンテナを張って情報を得ることを心掛けているのです。他国を知る方法として最も身近なものは書籍だと思います。海外の小説家が手掛けた作品、ライフスタイルについてのエッセイ、自然や街並みの写真をまとめたものなど、ありとあらゆる作品が売られているからです。
先日、大型ブックストアへ立ち寄った際に是非とも読んでみたいエッセイを見つけました。それはフランス人ジャーナリストが書いたエッセイでした。和をモチーフとした装丁を見た時、日本人の作家が書いたものだと思いましたが、著者名には外国人の名前が刻まれていたのです。ペラペラとページをめくってみると著者が訪れた日本のお寺やフランスにちなんだ学院がある街などの写真が掲載されており、少々驚いたのでした。そして今まで読んできた海外についての本はその国についてのことが書かれているものが多く、日本を舞台にしたものはあまり手に取ることはありませんでした。そのため非常に興味を魅かれてしまい、思わず購入したのでした。今はまだ私の部屋の机の横にちょこんと置かれており、現在読んでいる小説が終わり次第、読み始めようと思っております。今からページを開くことが楽しみで非常にワクワクしております。

誰にだって一つや二つ悩みや苦悩はあるもの

それぞれの心にある誰にも見せたくない闇を繊細に描いた小説を読みました。この作品はカフェや古書店、ドラッグストアや会社などが入った雑居ビルを舞台にした短編小説が寄せ集められたものでした。そのビルは主人公達が働く場でもあり、人々が行き交場でもあります。この本を読んでいると、みんな何気ない顔をして日常を生きているけれど、それぞれの心の中や背景には重い荷を抱えているものなのだと感じました。
IT会社で働く女性の恋愛を描いた物語は、特に印象に残っています。プロレスが大好きで商社マンに恋しているどこにでもいる可愛らしい女性が主人公だったことに親近感を覚えたものです。この作品で最も好きな所は、恋をしながら自分の奥底に眠る過去の思い出と向き合い、今の自分を見つめてゆくところでした。そして大好きだと思っていた男性に告白するも自ら付き合うことを断るのです。その理由は、商社マンの男性から問われた言葉を素直に受け止め、「この男性のことを本当に好きなのではない」と感じたからでした。この女性が出した答えはとても潔くて好感が持てました。またイケメンで肩書きもよくて非の打ちどころのない男性にもまた悩みや苦悩があることを知りました。
「隣の芝生は青い」という言葉がありますが、自分に無いものを持っている人のことはついつい美化してしまい羨ましく思うものです。しかしながらサラブレッドのようによい条件で生きているように見えても、悩みがあり苦悩があることは誰しも同じなのです。こうしたことを考えると、生きることは大変だと思うと供に奥深さと平等さを感じたのでした。

心もお腹も満たされる手土産

女性誌に掲載されていた「手土産特集」を読みました。世の中にはこれでもかというほど美味しいものが溢れていることに気付かされ心が弾みました。以前から雑誌やエッセイにも登場していて気になっている可愛らしい缶に入ったクッキーや、イチゴと生クリームをチョコレートでコーティングしたスイーツなど、見ているだけでよだれが垂れてきそうでした。お昼ご飯を食べた後にも関わらず「スイーツはべつばら」と腹の底から感じたものです。雑誌には甘い物やおせんべいなどのお菓子は基よりサンドイッチや焼き鳥の詰め合わせなど、酒好きやパン好きにも喜ばれる美味しい物達もたんまりと掲載されていました。そしてこの書籍を読みながら以前古都と呼ばれる街を訪れた友人から貰ったお土産を思い出したのでした。それは黒糖を使ったパンでした。その街では有名なベーカリーの人気商品だそうで、一口食べた時に感じた優しいお味は今でも記憶に残っています。しっとりとしていて丁度良い甘さのため幾らでも食べることが出来ると確信したほどでした。私の住んでいるところからは少々遠いため古都の街に足を運ぶことはなかなか出来ませんが、もしその土地を訪れることがあれば必ず購入したいと思っております。
老舗店の和菓子、有名店のクッキーやケーキ、その街にしかない名物店の商品など、挙げてゆくと人に喜ばれる手土産は実にたくさんあることに気付かされます。貰うことも大変うれしいものですが、送る方の顔を思い浮かべながら「あの人が好きなもの」を考えることも楽しい時間だと感じます。

美しいシンガーから学ぶ美

ラジオ番組を聴いていたらとっても耳寄りな情報が流れてきました。それは兼ねてらファンである女性シンガーが手掛けた「美」に関する本についての紹介でした。私が学生の時から活躍されており、シンガーとしての楽曲の素晴らしさはもちろんのこと美しさとカッコよさは筋金入りでもあります。この日紹介していた本にはプロポーションを維持することや美しくあるための心掛けが存分に書かれているそうで、まさに必見だと思いました。また番組ではご自身が本の紹介をしており、声としゃべり方はとても品がありしなやかでした。お話の中で「しゃべる速度はゆっくり」とおっしゃっていて、話し方も自分を表現するための大切な所作だということを改めて知りました。そして最も驚いたことは50代後半に差し掛かった今でも30年前と洋服のサイズは変わらないということでした。スタイル維持のために食事の摂り方にもかなり気を使われているようです。よく噛む事やバランスのよい食事を日々摂取してすることを心掛けているそうで、日頃の努力がどれだけ大切かを改めて学んだのでした。
「こんな風になりたい」と憧れの意を抱いている人のことを知ることは学びの宝庫です。この書籍を購入して「美しくあること」についてじっくりと考えてみようと思っています。

足の赴くままに訪れた街

ある日の午後、電車に乗り少し遠くへ出掛けました。郊外の街を出発して高層ビルが立ち並ぶ都会へ足を運んだのでした。車中で読書をしながらふと顔を上げて窓の外を見たら、たくさんの人々が行き交い、雑居ビルやオフィスビルが立ち並ぶ光景が目の中に飛び込んできました。その風景はとても活気を帯びていて生命力を感じたのを覚えています。そしてもう少しで到着するだろう駅は以前よく訪れたことのある古本屋や情緒ある喫茶店などが並ぶお気に入りの街だと気付いたのでした。当時古書店巡りをよくしており、購入した書籍を片手に地下にある喫茶店へ足を運び読書を楽しんだものです。そのお店のほろ苦くてすっきりとしたコーヒーの味、豆を煎っている時のにおいは私の心の中にひそやかな思い出としてずっと保存されていたのでした。そのため懐かしくなり、途中駅で下車して古本屋街を訪れたのでした。あの頃と変わらずとてもよい時間が流れていて、コーヒーの香りも健在でした。買い物を楽しみ、かぐわしきコーヒーを飲んで家路に着きました。誰しも「懐かしいあの頃」があるものです。そこを巡る機会が思いも寄らず訪れたら、足の赴くままに行動することをお薦めします。それは過去と現在を結ぶ素敵な架け橋だからです。

ダンディズムに酔いしれた週末の黄昏時

とある週末の夕刻、とってもムーディーなラジオ番組を聴きました。楽しい週末が終わろうとしている時間帯にぴったりな音楽とトークはとても心地良かったです。この日のゲストはエッセイストで元週刊雑誌の編集をしていた男性でした。声はとても渋く、またトークは「大人」を感じさせる凄みを帯びており、発せられる言葉全てに新しい発見がありました。その貫禄に圧倒され、私はまだまだお子様だと感じたのでした。
「どんな時でも優しく落ち着きがあり人生を楽しむこと」これは男性が語った「男の美学」です。自分のモチベーションがよい時は実践できることですが、調子が鈍っていると自らの感情に任せてしまいこの言葉の通りには上手くゆかないものです。そのため「どんな時でも」というフレーズは、非常に意味があると感じたのでした。
音楽番組だったこともありゲストが選んだ曲も幾つか流れたのですが、これらもまた渋くてウィスキーやワインを片手に聴きたくなるような曲でした。生き方も趣味も全てにおいて「ダンディズムを極めている」と知り、このエッセイストに出会えたことを嬉しく思いました。
人生を謳歌して楽しむことを心得ていて、粋も甘いも経験してきた人の言葉にはとても重みがあります。近々ラジオで流れた曲を聴きながら、この方の書いたエッセイを読んでみようと心に決めています。

小説なんて書いたことないし…と思っているアナタ!難しく考えずに、まずは気軽に書いてみる!それがケータイ小説の楽しみ方でもありますよ★