自然と大都市が共存する国で生きること

自然には計り知れない力があり、それを目の前に人の無力さを知ることがあります。その一方で木々や森、海の美しさに心奪われ神秘を感じることも数多く経験してきたものです。
私が先日観た映画には、日本の美しい自然描写が存分に描かれていました。またその一方で都心の高層ビル群や何本もの線路を走る電車、夜景が描かれており人工的な街の美しさにも強く魅了されたのでした。この対照的な暮らしがある国で生きていることを愛おしく感じた時間でもありました。
映画や書籍などを通して、大都市と自然の恵みが色濃く残る農村が共存している国で生きていることを再認識することがあります。また災害などが起きる時に改めてその脅威を知り、私の心にあるおごりに気付かされることもありました。人類は知恵を使い文明を開化させて便利な暮らしを築いてきましたが、昔から流れている摂理があるからこそこうして生きてこられたことを思います。先日観た映画は「昔からあるものや自然との共存」というテーマを与えてくれたのでした。
記憶や思い出は時間と供に風化されることも多く、時が経ったら「映画から感じたあの時の気持ち」忘れてしまうものかもしれません。でも本当に心に残ったことは思考を変えながらもいつまでも胸の奥にあり続けると思います。こうした大切なことを忘れずに生きてゆけたらいいと感じています。

青春時代は輝き続ける

「青春」という言葉に過剰に反応してしまう自分がいます。ここ最近10代が主人公の映画をよく観ているからかもしれません。遠い昔となってしまったあの頃のことは上手に思い出すことができませんが、初々しくて清々しい作品に触れていると懐かしさと供に今の生活をもっと輝かせたいと考えるようになります。「あの頃色々なことがあったけれど未来は限りなく続いていた」と思うのです。
お気に入りの映画に小説家を目指す中学生の女の子が主人公の作品があります。好きな男の子が夢を実現させるため海外へ旅立ったことから彼女も書きたかった小説の執筆を始めます。受験勉強はひとまず置いておいて、とにかくひたすら原稿用紙と向かい合う主人公の姿はいい表情をしていて素敵でした。そして小説を書き終えた後に見た真冬の空に太陽が昇る光景は恐らく生涯忘れることのない宝物になったと感じます。この作品のエンディングロールを観ながら「どうか小説を書き続けて欲しい」と心から願ったのでした。
年を重ねると自分に嘘をつくことが上手になるものです。なぜならばそのほうが楽に生きてゆけるからです。でも青春を舞台にした作品を目のあたりにするとそんな自分にカツを入れたくなります。「やりたかったこと」「諦めてしまったこと」が心に浮かんだ時、ただ何も考えずがむしゃらだった10代の勢いをまた再燃させてもよいのではないかと考えるのでした。

思わず含み笑いを連発したシュールでいてコミカルな映画

小説が原作の傑作とも言える映画を観ました。男と女、お金といったこの世にある難題をテーマにしたこの作品は、大人向けコメディとでも申しましょうか。しかしあまりにもシュールなため大笑いをすることは出来ず、思わず含み笑いをしてしまうという表現が合うのではないかと感じました。
アクが効いた主人公の女性は、結婚相談所の社長と組み、出会った男性から多額の金額や不動産を巻き上げてきました。また頭の回転がよいため、男性の心を自分のものにすることに非常に長けています。特に泣き落とす演技などは天下一品です。私もこんなに上手に達振る舞うことが出来たら、どんなに楽に生きることができるだろうと思ったほどです。でも人生はいつだって上手くゆく訳ではありません。歯車が狂うことでまるでループのように転げてゆく後半のシーンは、何があっても悪事を働いてはいけないという当たり前のことを突きつけられます。そしてお金とは一体何か、真実の愛とはこの世にあるのだろうかとい今目の前にあることを疑うような感情にもなったのでした。
この映画の原作となった小説も非常に面白いそうで、是非とも読んでみたいと思っています。個性的で憎めないキャラクター達がどんな風に描かれているのかを考えただけでもワクワクするし、映画とはまた違う世界を垣間見ることが待ち遠しいです。

若者達の群像劇から考える都会

都会で暮らす若者達がルームシェアをする小説を大分前に読みました。サラリーマン、ニート、学生など職業も年齢もバラバラな男女が織りなす日常を描いたこの小説は、まだ若かった私の記憶に鮮明に刻まれたのでした。初めて読んでから十年位が経った時、もう一度読み直したことを覚えています。それ程までに心惹かれたのは、恐らく登場人物達がみな普通にみえて普通ではなかったからかもしれません。それぞれが心の奥に闇や悩みなどを抱えており、共に暮らす住人にも見せることはないしそれを共有したいという願望もないにも関わらず、お互い気付いてしまっているところが不気味でもありました。しかしながらそれらは私達の日常にもある普遍的なことだと感じたのでした。
ふとこの小説を思い出した理由は、私の友達の話を聞いたことがきっかけでした。都会で暮らしている彼らの心には、以前読んだ小説の登場人物達と同様に様々な感情が渦巻いているように思えたからです。ある女性は「お金とパワーが必要でいつまでこうしてやってゆけるか不安になる」と言います。また手に職を持つ男性は「好きなことをやりながら何とでも生きてゆける」と語ってくれました。どちらの意見も納得できるし、物が渦巻き便利で夢を叶える場であるからこそパワーが必要だと思ったのでした。物語に登場する彼らは人間味というよりもクールさを感じたものです。まだ若かった私にはそんな姿が都会的でカッコよいと思えたのでした。しかしながらやはりカッコイイだけでは生きてゆけないところも描かれていて、それは今を生きる私達にも重なることが山ほどあることに気付いたのでした。

創作意欲に燃えた陶芸

以前から興味があった陶芸に挑戦しました。陶芸が趣味の女性のおうちに土や器具が揃っているということもあり、ぜひ遊びにおいでと誘われたことがきっかけでした。彼女の家のフローリングのお部屋で手を粘土まみれにしながら、まるで小学生が図工の時間に工作をするように格闘しながらも楽しい時間を過ごしました。また習うというより自由に作るという表現がぴったりで、普段使っていない脳の部分をフル活用しながら取り組んだのでした。終わった後はどっぷりと疲れましたが、創作意欲に駆られながら集中力を駆使できたことはとてもよい経験となりました。
そもそも私が陶器に興味を持つきっかけは、この日誘ってくれた女性が書籍を見せてくれたことでした。土の味があり角度によって様々な表情を見せる器を見た時、私の心は魅了されたのでした。それらは既製品にはない味があり、めくるめく素敵な器達だったのです。あの本は今でも私の脳裏にしっかり焼き付いていて、またお目にかかりたいと思っております。
ちなみにあの日手掛けた作品は窯で焼いた後に私の元に届けられます。どんな風な色目が出るのか今から楽しみで仕方ありません。きっと素人ならではの初々しいものに仕上がっているのだろうと今から思いを巡らせております。

年上の人と花を咲かせた読書談義

数週間前のこと。私よりも遥かに年上の男性とお話しする機会がありました。知人らとランチを食べた時に、たまたま前の席に座ったことがきっかけとなり読書談義に花を咲かせたのでした。その男性は学生時代から本が大好きで、定年退職された今では本を読む時間がたくさん持てるようになったと話してくれました。最近では小説も去ることながらエッセイやノンフィクションも積極的に購入しているそうで、お薦めの作品を紹介して頂いたのでした。私が兼ねてからファンだった作家やまだ一度も手にしたことのない著者の名前が登場し、会話はとても盛り上がりました。そしてここ最近読んだ中で最も面白かった書籍を聞いてみたところ、数年前に発売された会社社長の半生を綴った作品だと教えて頂きました。この方の名前と会社は以前から知っていましたが、書籍を出されていたことは初耳で非常に興味を惹かれました。起業すること、従業員と供に会社を作ってゆくこと、大金を手にすることで失うもの達など、奥が深い内容になっているようです。とても面白そうだったので帰り道にブックストアにより、その本を購入してみました。近々読み始めようと意気込んでおり、今からワクワクしております。

秋の到来を知らせる乾いた風から思うこと

季節の変わり目に吹く風や雨に心奪われることがあります。ついこの間読んだ小説には夏の終わりを告げる強い風が吹く架空の町が描かれていました。湿り気一つない強風はどこからともなく色々なものを運び、幾日も吹き続けます。そこに住む人々はこれを合図に楽しかった夏の終わりを知るのでした。こうした情景からどこにあるのかも分からない川と山に囲まれたこの町は殺伐としていながらも四季の訪れがあることで温かみを帯びていると感じました。同時に終わりゆく夏の寂しさよりも移りゆく季節があることにどこか安堵を覚えたのでした。停滞しないこと、今ある状況が進化してゆくことは暮らしに変化をもたらす大きな役割を担います。それを感じることは生きている証なのだと思いました。
日々の暮らしはいつも同じように見えますが、着実に移ろいでいるのです。それは心のかすかな動きや気候によってもたらされる感情の変化などから察することも多いものです。もし私があの小説の舞台となった町で生活をしていたら、秋の訪れは新しい生活の始まりだと悟り凛とした心持になるような気がします。乾いた風も湿った空気も今を生きるからこそ感じることができることだと考えると、身の回りにある全てのものに愛おしさが湧いてくるのでした。

ひと夏の出来事と繰り返される日々

独特な世界観を持った小説が好きです。抽象的で不思議な物語は読み手をどこか遠い町へと連れて行ってくれるからです。昨日読み終えた小説は、どこかにありそうでどこにもないところにある芸術家が集まる家を舞台にした作品でした。登場人物は少なく名前すら持っていません。またそれぞれがどんな生き方をしてきたのかも詳しくは書かれてはいませんでした。しかし読み進めてゆくうちにしっとりと心の中に作品の情景が広がってゆくことを感じます。それはまるで美しい絵画や写真を眺めているような感覚にも似ていました。
ひと夏の「家」を舞台に主人公の青年と少女と動物とそこに集まる人々との出来事が淡々と表現されており、そこには「生」と「死」と「踏み込むことが好ましくない秘密」がありました。ラストに起こる「死」からは夏の終わりを感じ、時の流れや命のはかなさを知りました。そこには死に対する悲しみよりもまた巡ってくる夏についてのことが頭に浮かび、生きるとは余儀なくされる出来事を受け入れてゆくことだと思ったのでした。
この作品を読んでいる間どこか遠くへ旅をしていたように感じていたためか、完読した時はひと夏の思い出に浸るようなセンチメンタルな気分になったものです。そして必然的に明日がやってくることを知り、自分もまたこの世界で生き続けるだと強く思ったのでした。

洗練された感覚を持つ友人から学ぶこと

先日秘書として働く友達とランチをしました。彼女はいつもさわやかで颯爽としたモノトーンファッションを上手に着こなしており、おしゃれで洗練された感覚を持つ人です。この日はオーガニックの食材を楽しむことができるカフェで食事をし、体にもよく見た目も華やかなスイーツを味わいました。まるで都会で働くおしゃれなOLの休日をイメージするような、午後の昼下がりを堪能した一時だったのでした。
勉強家で新しいものが好きなこの友人は、ここ最近参加したセミナーの話をしてくれました。カラーセラピーやお肌ケア、投資についてなど数々のセミナーに出席しており、どの話題も新鮮でした。また起業家として活躍する人や自分の才能を生かした仕事をする女性が手掛けた経済についての本もよく読むそうで、おすすめの書籍も教えて頂いたのでした。自らの道を選びそこで生きる人からは学ぶものも多いもので、こうした本に出会うことで視野が広がることも多々あります。中でもひと際魅力を感じた元CAが書いたライフスタイルについての本を今度是非読んでみようと思いました。
小説や随筆を好む私にとってこうした友達のレコメンドは読書のジャンルを広げるだけではなく、新しいことを知るよきチャンスでもあります。常日頃から自分を高める努力を怠らない彼女を誇りに思いつつ、私も未知の分野を開拓するアグレッシブさを持っていこうと心に誓ったのでした。

布製バッグを楽しむために

洋服屋さんで買い物をした時に商品を布の袋に入れてくれました。このショップは小さな商店街にある可愛らしいショップで、商品もインテリアも独自のオリジナリティがあります。購入した商品を入れた布袋もまた手作り感があり出掛ける時にサブバックとしても利用できるアイテムとして使っています。また部屋の壁にかけておくだけでもちょっとしたインテリアとして重宝するため、思いがけない素敵なプレゼントを頂いたような気分になったのでした。
その小ぶりなバッグはとても不思議な柄をしています。黄色と茶色と薄い黒達が織りなす何ともいえない幾何学な模様は一見お洋服と併せることが難しくも感じるのです。しかしながら上手に合わせれば上級おしゃれを楽しむことにも役立つため、私はおうちの本棚にある一冊の本を取り出しました。それは着物について書かれたエッセイです。著者がこよなく愛する和の世界を描いたもので、読むたびに新しい発見することも多いものです。何よりも着物と帯は柄を生かして上手に遊ぶコーディネートだとかねてから思っており、頂いたバッグをセンス良く持つ参考になると考えたのでした。そんな目標を掲げて読み返しているとなかなか学ぶことが多く、美のセンスも磨かれているような気分になったものです。ちょっとユニークな独自の柄物はシックなコーディネートに遊びを加えるし、エスニックな派手なコーディネートにも十分役立つことを知り、今ではなくてはならないアイテムとして重宝しています。以前購入した本がこんな風に役に立つことを嬉しく思いつつも、これからも斬新な着こなしを楽しんでみようと思うのでした。