のんびりとした気分を味わいたい時に読む本があります。その書籍は南の島でのゆるやかな生活について書かれたものです。ブックストアで青い海を連想させるような表紙を目にした時、「これだ」と思い購入しました。私は少々疲れていたこともあり、この本を読むとちょっと元気になれそうだと感じたことを覚えています。その期待は見事的中しペラペラとページをめくって写真を眺めているだけで、とても幸せな気持ちを味わうことができることに気付きました。またそこで暮らす人々が作った陶器や織物からは、島でのゆったりとした生活を知る事ができて、製作者の気持ちを垣間見ることもしばしばです。
この作品が私の大切な存在になった頃、いつかここを訪れて何もしないでただただ海を眺めていたいと思うようになりました。そんな休日はせわしない現代人にとって、とても贅沢なことなのではないでしょうか。またその土地で取れた野菜たっぷりの美味しいお料理を食べて、体の中から元気になりたいという思いで心がいっぱいになります。
そしていつしか本を読み進めるうちに、今の自分の暮らしにも役立つことがたくさん書かれていることに気付きました。それは日々軽やかにお気に入りや好きなことを取り入れることで、気持ちいい時間を送ることができるということでした。この本に載っている土地に足を運ぶことが出来なくても、この作品を読んでいる時に味わう幸せがあればそれだけで充分な気がするのです。