いつもはロックやブラックミュージックを聴くことが多いのですが、ちょっと優雅な時間を過ごす時にクラシックを聴くことがあります。ドラマチックな世界観を織りなすその音楽からは、果てしない想像力を掻き立たされると共に心の落ち着きを獲るものです。
そんなある日、演奏会でクラシックを聴く機会が訪れました。それはジャズミュージシャンがクラシックを奏でるという企画で、独自の世界感を持つアーティストが織りなす壮大な音楽は、いつも部屋で聴くものとは一味も二味も違ったものでした。どこか自由で魂を揺さぶられるステージは、体中のアドレナリンがたくさん分泌するような高揚感を与えてくれたため、会場で味わったあの気持ちは今でも強く心に残っています。
今何故そんなことをふと思い出したかというと、ある一冊の本を読んだからです。それは小説家が書いたエッセイで、日記形式で纏められた随筆からは時折訪れるクラシックコンサートのことが書かれており、著者が海外で観たアフリカのオーケストラのことが私の心に強く残っております。なぜならば彼らの演奏は、心に刻まされているあのジャズバンドの音楽ととても似ているように感じたからです。そのため生きている間に一度は、エッセイで紹介されたオーケストラの演奏会に行ってみたいと強く思ったのでした。もし日本に来日することがあれば、どんなに遠いところでも絶対行こうと意気込んでおり、いつか出会えることを楽しみにしております。