褒められると嬉しいのはいくつになっても

読書好きというのは、思わぬところで得をすることが多い趣味だなあと感じます。一番そう強く感じるのは、年配の方など年上の方と話をするとき。どんな些細なことでも、知っているというだけで褒めてもらえることが多いのです。
学生時代ボランティアに参加したことが何度かありました。介護施設や養護施設で利用者さんのお話し相手やお茶のみ相手になるというものだったんですが、私はお話が面白い人が多いので介護施設に行くのが好きでした。戦争時代の話をしてくれる方や、昔の話をしてくれる方の話を聞いていて、最初は相槌を打つだけでしたが、次第にもっとこの人の話を膨らませるためには聞く側にも知識が必要と思ったので、いろいろ古い歴史に基づいた小説などを読んで行ったのです。「本で読んだんですが、こうだったんですよね?」なんていう相槌をいれてあげると、「そうじゃない!こうだ!」とか、「そうそう、よく知っているね」なんて盛り上がるんです。
そうやって色んな話をしていくうちに、本で仕入れた知識に生き字引からの知識がコーティングされて雑学博士になれるんです(笑)その当時に知ったことって、今でも忘れないもので、さらに読書は続いているのでどんどん細かい知識が増えていくので未だに年上の方とお話しすると褒めてもらえるんですよね。褒められると嬉しくなる簡単な人間なので、また本の世界にのめりこんでしまうのです。