映像作品を体感したイベント

何年も前から聴いている洋楽アーティストの映像作品を鑑賞できるイベントに行ってきました。訪れたイベントは公共施設でおこなわれたもので、バーチャルリアリティを駆使したモニターを見ながらアーティストの世界観を体感できるものでした。ブースの中でヘッドフォンを耳につけ、配られた機器を頭に装着して目と耳で360度の映像を肌で味わいます。そこには今まで体験したことのない世界が広がっていました。中でも立った状態でこれらの機器を装着して映像と音楽を楽しむブースでは、これまで観た事のない程に美しいバーチャルな作品が展開されました。この未知の時間は今でも脳裏に焼き付いており、生涯忘れることはない貴重なものになったと思います。
この女性ミュージシャンとの最初の出会いはまだ学生の頃でした。当時仲がよく今でも親交がある女友達は、ファッションセンスに強く惹かれていて18歳になった頃「この女性のファッションを目標に今年はセンスを磨く」と宣言したことは微笑ましい思い出でもあります。それから何年も経ち、好意を寄せていた男性から彼女の半生を綴った書籍を借りました。自分が好きなものが一緒だったことが嬉しくて、書籍を一生懸命読んでお互いの意見を交わしたものです。
あれから長い年月が過ぎて最先端の技術を駆使した環境で美しい映像作品を体感したことをとても感慨深く思います。またミュージックビデオを大画面で観ることが出来るブースでは、寝転びながらフカフカのクッションを頭に引いて鑑賞しました。どれも懐かしくてそれでいて美しくてずっとこの世界観に浸っていたいと思ったものです。
今まで生きてきて体験したこと、このイベントで味わった心に残る時間はどちらも生涯忘れることのない、貴重なことだと心から感じたのでした。