表紙に魅了された文庫本達

先日図書館へ行きました。この日は読み物を切らしており、活字中毒のような症状に駆られていました。そのため友達との待ち合わせ前に立ち寄ることにしたのでした。いつもは時間を掛けてゆっくりと本選びをするのですが、その後の予定が頭にあったため慌ただしく以前から読みたいと思っていた女性作家2人の作品を借りることにしました。そして普段は持ち運びに便利な単行本を好んで選ぶことが多いのですが、この時は文庫本を持って貸出カウンターへ足を進めたのでした。
翌日借りた作品を手に、表紙を眺めてみました。一冊は白地に薄くて赤い絵柄が刻まれたシンプルでいてレトロさを感じさせるもの、またもう一冊はヤギのようなバンビのような白くて美しい動物の人形が表紙いっぱいに描かれていました。ここ最近ハードカバーの書籍を手にしていなかったためか、それらはとても新鮮でした。どちらも分厚くてどっしりしていて、たくさんの人々に読まれてきたことを伺い知ることができる威厳のようなものがありました。また個性豊かで美しい装丁からは芸術性を強く感じたのでした。あの時感じたインスピレーションを胸に、これからはハードカバーの本も積極的に読もうと胸に誓ったのでした。