思いがけないクッキー作り

世代を超えた女4人でお菓子作りをしました。友人宅で誰かがふと「クッキーを焼こう」と提案したことが発端となり、午後のおやつが決まったのでした。そこにいたのは30代の友達、彼女の愛娘、そして友達のお母さんでした。4人で時間を過ごしていたら子供の頃の母との思い出が頭をよぎり、懐かしくなったものです。そのため思いも寄らないスイーツ作りは、楽しくてワクワクしながらも少しセンチメンタルなものになりました。
材料は小麦粉、バター、卵、砂糖というとてもシンプルなもので、こだわりはオーガニックの三温糖を少な目にしたことでしょうか。そんな少しの心遣いが良かったのか焼き上がったクッキーは優しい甘さで上品なお味となりました。また作っている時はワイワイと他愛もない話をしながら、型抜きを使い一枚ずつ丁寧に形をとりトッピングを乗せました。トッピングは友達の愛娘が手掛けてくれて、ポップで華やかなものが出来たことに私達4人は大変満足でした。
この日一番印象に残っているのは、お母さんが棚から出してきたレシピ集でした。使い込まれていて、ところどころに小麦粉がついているところから、昔からお菓子作りをよくしていたことを知ることができました。そのためかこの親子はとても手際がよくて、立ち振る舞いを見ているだけで気持ち良さを感じたのでした。何よりも雨の午後のささやかな時間は温かくて素敵な思い出となりました。