胡蝶の夢を見た

胡蝶の夢というのをご存知でしょうか。荘子という人が話した逸話だそうですが、私はあの話、思想が大好きです。時々、私も今この生きている人生が夢なんじゃないかと思うことがあるんです。嬉しいことがあったときも、悲しいことがあったときも、夢なんじゃないかと思います。道端に咲く花が本当の私で、実は今ここに生きている私というのはその花の私が見ている夢なんじゃないかと。荘子のように蝶でもいい。犬でも猫でも、とにかく私は本当は別のもので、目の前にある世界は本当の私が見ている夢に過ぎないんじゃないか。そう思ってしまうんです。誰かに話せば笑われてしまいそうなので、誰にも話した事はないんですが、自分が確かにここに居るのに、ここには居ないように感じるときがあるんですよね。でも、その荘子の言葉は、こう締めくくられるんです。「私と蝶には確かに形としての隔たりがあるが、しかし、本質としてはかわりがない」つまり、どっちだっていいじゃんということかなと私は認識しています(笑)私がたとえ道端に咲く花だったとしても、犬でも猫でも蝶でも、今生きている人間だとしても、私が私であることは、私にしかわからないことなのかもしれません。その答えを見つけるための旅が、人生なのかな、なんて。ちょっと、かっこつけすぎでしょうか?