19世紀の英国に思いを馳せて

友人にとても面白い小説を紹介してもらいました。19世紀の英国が舞台で、その当時の文化習俗が驚くほど細かく描写されています。一部誇張も入っているとのことなのですが、注釈付きなので、疑問に足止めされることなく、どっぷりとその世界に浸ることが出来ました。もちろんストーリーも秀逸で、全12巻をあっという間に読み終えてしまいました。
ジャンルとしてはラブロマンスに入るでしょうか。当時の恋愛の困難さが残酷なほど克明に描写されていて、思わずもらい泣きしてしまいました。どうにかハッピーエンドで終わったのですが、そこに至るまでの苦難の道が、何だかもう読んでいて胃がキリキリするようで、かなりきつかったです。英国の階級社会、恐るべし。
こういうがっつり系、大好きです。精神的に余裕がある時しか読めませんが……。挿絵もとても美しかったです。華やかなドレスやスーツにはいくつになっても憧れを禁じ得ません(笑)。にわかに英国への興味が湧いてきてしまったので、今日明日にでも図書館に行って、じっくりと資料にあたってこようと思っています。某世界的な名探偵が登場する小説や、某姉妹作家たちの小説を復習するのも良さそうです。うーん、結構内容忘れてるなあ……。