雨の日の憂鬱を改心した所作についての本

こないだ昼間に映画を観に出掛けました。朝から曇天で日も差さず午後には雨が降ってきました。大きな買い物をしたこともあり降りしきる雨の中大きめの黒いバッグと紙袋を持ち傘も上手くさすことができず、とてもイライラしていました。また服も持ち物も濡れてしまい、かなり憂鬱な気持ちになり今にも泣きそうな気分だったことを覚えています。このままもう歩き続けることは出来ないと悟り映画のチケットを購入してから、上映時間までコーヒーを飲んで過ごすことにしました。
大通りの2階に店舗があるせいか明るいライトに照らされた店内は人も少なく静かでした。私は椅子に座りホッとした気持ちでバッグから本を取り出しました。それはお坊さんが書いた所作についての本でした。ページを開くと禅の言葉を例にあげながら美しい佇まいの在り方、呼吸や姿勢を整えることが書いてありました。そしてふとこの日の自分の行動や立ち振舞いを振り返り、反省の念に浸ったのでした。なぜなら天候に左右され気持ちも沈みがちになり心が荒んでいたからでした。しかも姿勢は猫背で美しさとはかけ離れた姿に愕然としたのでした。喫茶店でこの書籍を読み一息いれた頃には、少し気持ちも落ち着いて心持ちか爽やかになっていました。
「憂鬱な時でも平常心」最近は所作の本から得たことを教訓として、この言葉を胸に過ごしています。