豊かで幸せであるために選ぶライフスタイル

本屋や図書館を訪れるとライフスタイルや現代社会のひずみについて書かれたルポやエッセイなどをよく目にします。貧困や不景気の波により、人々は様々な困難を強いられていることをそれらの作品から知ることも多々あるものです。その反面以前よりも個々の価値観を大切にしたライスタイルを選ぶ人も増えたように感じるのは私だけでしょうか。例えば自給自足の暮らを綴ったもの、自らやりたいことを仕事にするために起業する人々、金銭という形に捕らわれずに生きることを提案する本などもよく目にするようになりました。これらの作品を読んでいると富や名誉だけではない幸福の形があることに気付かされます。中でも最近出会った豊かな節約術について書かれた本はいい意味で衝撃を与えてくれたのでした。
著者は年収100万円で生活するツワモノです。食べたいものを食べて、やりたいことしかやらない生活を20年程続けてきたらしく、まさに最強という言葉がふさわしいと感じます。しかも節約術がまったく窮屈ではなくて、ゆるくて無理をしていないところに好感が持てました。料理が得意ということもあり安い予算で食べたいものを作り、仲間を読んでホームパーティーまでやってしまうところは、節約だけをテーマにしていたら出来ないことだと感じました。何よりも本人が豊かで幸せな暮らしをしていると語っているところが印象に残っています。この書籍を読んでいるとお金に縛られずに楽しく暮らす方法を改めて考えるようになったのでした。