読書日和

空が高く澄みわたり、風がやさしく頬をなでるような日は、自然と「今日は読書日和ですね」と口にしたくなります。
暑すぎず寒すぎず、窓を少し開けておくだけで心地よい空気が流れ込んでくる、そんな一日は本を読むために用意された時間のように感じるんです。
……流石に最近の気温だと、寒すぎますが。

私はお気に入りのマグカップに温かい飲み物を注ぎ、静かな場所に腰を下ろして、ゆっくりと本を開くのです。

読書日和の日は、不思議と文字がすっと心に入ってきます。小説の情景が鮮やかに思い浮かび、登場人物の気持ちにも自然と寄り添えるのです。
ページをめくるたびに、外のやわらかな光と物語の世界が重なり合い、現実と空想の境目が曖昧になっていく感覚がとても好ましい。時計を気にせず、ただ物語の流れに身を委ねる贅沢を、改めて幸せだと感じます。

また、読書日和は心を整えてくれる日でもあるのです。忙しさに追われているときには見過ごしてしまう小さな感情や、自分の本当の気持ちに、本を通してそっと気づかされます。本を閉じたあとには、頭の中が静かに整理され、気持ちまで穏やかになっているのがわかるのです。

読書にぴったりな一日は、特別なことをしなくても、心を豊かにしてくれます。そんな読書日和を大切に重ねていくことが、私の日常をやさしく支えてくれているのだと思いました。