呼吸と姿勢を整えることで見えてくること

今読んでいる本は私の背筋をピンとさせてくれる作品です。お坊さんでもあり大学で教鞭をとっている男性が手掛けた「仏教と禅」についての随筆は、地に足を着いて生きるための大切なヒントがたくさん書かれています。そのため何気ない日常に丁度よい塩梅のスパイスを与えてくれると感じるようになりました。
この本にはシンプルに生きることや呼吸をすること、背筋と頭の先が一直線になるような美しい姿勢を保つことが書かれています。一見これらのことは共通点が無いように思えますが、姿勢と呼吸と生き方はとても密接に連携していることを教えてくれました。私の知人でヨガのインストラクターを営む女性も呼吸を整えて、肩の力を抜き美しい姿勢を保つことで何事にも動じない強い心を築く一歩を踏む出すことが出来ると言っていました。そのことがずっと頭にあり、今読んでいる本から彼女が発した言葉の意味を改めて知る事ができます。そして私も肺をフル活用するように背中に空気を入れるような呼吸をすることで、緊張した時も焦らずに心を落ち着けて物事を考えることに努めるようになりました。そんなちょっとした気付きに目を向けていると体や心の変化にも敏感になるようです。少々窮屈な生き方を強いられても、心の持ちようで今ある状況をよい方向に転換することが出来ることを学んだのでした。