取材を受け入れてもらえなくても現場に行くことが大事

小説を書くとき、何かを取材したくなることもあります。本を読んで知ることができるようなものであれば、専門書などを読んだり、ネットでいろいろな情報を集めたりすればどうにかなるものですが、どうしても直接誰かに話を聴いたりしたほうがいいケースもあります。たとえば、建設業界のことを書きたい場合や病院のことを書きたい場合などにはその現場で働いている人にいろいろと聞いてみたいこともあるはずですが、テレビの取材ならまだしも、小説の取材となるとなかなか協力してもらえないケースが多いのです。なぜなら、小説にその内容を書いてもらったとしても、あくまでも聞いた内容を参考にするだけで、そのまま書くわけでもなければ、会社名や個人名などを表記してもらえるわけでもなく、あくまでも作家さんの書いた文章の一部になるだけなので、取材を受けるメリットがほとんどないのです。そのために断られてしまうことのほうが多いのですが、いくら取材を断られたとしても、その業種の現場にいくことは忘れないようにしましょう。病院であればいろいろな病院で観察をおこなったりすることはできるわけですし、質問も可能ですから、そういう形で取材をしていきましょう。