マンガと昼寝は青春の思い出

雨がしとしとと降る午後に部屋の中で読書をしていました。お昼ご飯に味噌煮込みうどんをたらふく食べたためか、体がお休みモードと切り替わったことを覚えています。急激な眠気が襲ってきて、昼寝をしたのでした。実はじっくりと昼寝をしたのはかなり久々で、起きた時の何とも言えないだるさと頭がボーっとした感じはとても新鮮でもありました。この余韻に浸るべく布団の上で座って佇んでいたところ、頭をよぎったのは学生時代のことでした。
テスト期間は早く家に帰ることが出来たこともあり、決まって昼寝をしていたのです。勉強をしなくてはと思いながらも眠気には勝てずにベッドに入って気が付くと夕方で、お菓子を食べてテレビを観ているとあっという間に夕飯がやってきて、また眠るというかなりの怠け者だったことは言うまでもありません。
もう一つ私の青春から切り離せないものがあります。それは「マンガ」です。クラスメートや友人達と貸し借りをしており、勉強机の横にちょこんと置かれたそれらを手にしたら最後、教科書を開くことなく時間は過ぎたのでした。読んでいた作品は、少年向けコミックに連載されていた恋愛物語、男女のドロドロの愛憎劇を描いたもの、ギャグマンガとかなり幅を利かせていたことが伺えます。中でも中毒のように欲していたものは、ギャグマンガでした。個性的な男子7人組が主人公の学園コメディ、独特のシュールでユニークなキャラクター達が登場する卓球部を舞台にした青春コメディは特に私のハートを掴んだのでした。そしてあの頃読んでいたコミック達はその後の読書人生にかなりの影響力を及ぼしたと言えるのです。それは今でもパンチが効いたものや面白いものに心惹かれるからです。あの頃もっと違った時間の使い方があったかもしれませんが、「マンガ」と「昼寝」を愛していた女子だったことはよい思い出なのでした。