叔父に贈った見当はずれのプレゼント

私が中学生くらいの頃、叔父にプレゼントをしたことがありました。その当時、叔父は30歳になるかならないかくらいの年齢。13か14歳だった私は何をプレゼントしたらいいか分からず、本をプレゼントすることにしたのです。叔父は本が好きで、よく読書をしていたからです。その時私が選んだのは、太宰治の「人間失格」でした。なぜ、その本を選んだのか、今となっては覚えていません。その本をその当時の私が読んでいたとは思えず、大人である叔父に贈る本だからと、難しそうな本、ということで探したのだと思います。今思うと、情けなくて、恥ずかしい気持ちでいっぱいです。その本をもらった叔父が何と思ったかは知りません。その時の表情なども覚えてはいませんが、怒った様子や困った様子はなかったように思います。優しい叔父ですから。きっとその本もすでに読んでいたと思いますが、何も言わずに受け取ってくれました。
年代の違う人にプレゼントをするのは難しいですよね。できれば何か役立ってほしいと思うと本は当たり障りなくて良いかなと思うんですが、選ぶ本によっては私みたいに大やけどしてしまう事もあると思いますし…。これから私が年を重ねて年下の甥や姪に上げることになったら、何を上げたらいいのか迷ってしまうと思います。でも、若い相手なら図書券とかで好きなものを買ってもらった方がいいのかもしれないですね。さすがに年上の方や目上の方に金券は失礼なので渡せないですけど…。本にこだわらなくても、しおりやブックカバーなんかでもいいかもしれませんよね。また機会があればいろいろ考えてみようと思います。