作品タイトルの重要性

色んな作品を読んでいると、どうしてこのタイトルにしたんだろう?と思うようなものもあります。タイトルに惹かれて手に取ることも多いですから、おや?と思わせるタイトルにすることって結構重要なのかもしれません。
私が今までで一番感心したのは、タイトルとサブタイトルの意味が最後まで読まないと理解できないものだったときです。過去の事をさかのぼると言う形で進んでいく物語を読んでいる間はタイトルのことなんて忘れてしまって夢中になって読んでいるんですけど、最後まで読み終わったときに本を閉じ、そこに書かれている文字を見て「ああ、こういうことだったのか」と納得したんですよね。
とある作家さんのインタビューでは、作品のタイトルを決めるのが一番困るという内容も読んだことがありました。自分でこれがいいと思って編集部に持っていっても、担当さんに全く違うものに変えられてしまうなんていうこともあるそうです。自分では不満に思っていても、それによって売れ行きが変わるなんていうこともあるそうですから重要度が良くわかりますよね。遊び心にしか思えないような無意味に感じるものでも、読み終わってみたら謎解きの一部になっているなんていうミステリーやサスペンスものも多いですから、タイトルバレにならない程度にっていう匙加減も難しそうですよね。作家さんだけでなく担当編集者さんの苦労も計り知れません。
私たちは読むだけですから、気楽なものですよね(笑)