雹が降った日

あれは数カ月前の風の強い日でした。午前中はほどよく過ごしやすい気候だったのですが、午後になって天候が荒れ始め、地鳴りにも似た風の音がビュウビュウゴウゴウと凄まじかった日でした。
朝があまりにもいい天気だったので、天気予報もろくに確認せずに出掛けた私は、洗濯物を干しっぱなしにしていました。帰る頃には雹が降り始めており、慌てて帰宅すると、物干し竿にぐるぐると巻きつけられたようになってしまったタオルだとか、お隣のフェンスに引っかかったシャツだとかの対応に追われることになりました。よそ様のお宅に自分の家の洗濯物を引き取りに行くのは、非常に恥ずかしかったです……。下着でなかったのが不幸中の幸いでした。以来、出掛けにはたとえどんな天気だろうと予報を確認する癖が付きました。
どうも私は、どんな失敗をしても忘れた頃にやらかしてしまうことが多いのですが、強烈な「恥ずかしい」という気持ちが伴うと、その限りではないようです。
先日も、うちの地方ではそのような空模様だったのですが、1度失敗して学習したおかげで、難を逃れることが出来ました。帰宅した後、氷の粒が地面に弾ける音を聞きながら小説を読む余裕さえありました。安全な場所で落ち着いているからこそ感じられる情緒というものがありますね。怪我の功名、というものでしょうか。出来れば恥を掻く前に知りたかったことではありますが(笑)。

家族がハマったライトノベル

最近、家族がとあるライトノベルシリーズにハマったらしく、原作の小説から、コミカライズから、ゲームから……と片っ端から買い漁っておりました。私もタイトルだけは知っていたので興味津々でした。まずは原作小説を貸してくれるようお願いしてみると、快くOKしてくれました。布教したがりなところは私とよく似ているかもしれません(笑)。
さてまずは軽く一読。とても面白かったです。中盤も過ぎた頃になると、続きが気になって気になって仕方なくなってしまい、一気に読み終えてしまいました。さすが人気作だけのことはあります。ストーリーもキャラクターも魅力的でした。アニメ化もされているとのことで、まずはレンタルしてきたそれを家族と一緒に観賞しました。動画になるとまた違った味わいがありますね。こんな面白いものを教えてくれた家族に感謝です。
ゲームにはまだ手を出せていませんが、家族が飽きたら貸してもらおうかなと思っています。……しかし、どうやらアクションゲームらしいんですね。アクションは苦手です。ボタンをガチャガチャ押しがちになってしまいます。しかし、またあの世界観に浸るためなら、何とかがんばりたいなあと……思っていたのですが、先ほどお試しでプレイさせてもらったところ、あっさり全滅致しました。難しいです。

お腹に優しいライスミルク

私の小説仲間に、お腹が弱い人がいます。牛乳が飲めないのでたまに困ることがあるとのこと。普段は豆乳を飲んでいるそうなのですが、あの独特の風味が少し苦手なのだそうです。私も比較的お腹が弱い方なので、何か良い対策はないかとネットを検索してみたところ、「ライスミルク」なるものが引っかかりました。読んで字の如し、お米から作ったミルクだそうです。カルシウムやタンパク質などはそれほどではないものの、低脂肪、低カロリーで、腹痛の原因となる乳糖も含んでいないとのこと。
ダイエットにも良さそうだったので、作り方を調べてみると、かなり簡単で驚きました。炊いたお米に好みの分量の水を混ぜてミキサーに掛け、後は砂糖や蜂蜜などで味を整えるだけ。それってちょっと薄いお粥なのでは……と思いつつ、やってみました。歯触りは甘酒に似ています。つぶつぶ。もう少しじっくりとミキサーに掛けていれば、更に喉越しがミルクに近づいたかもしれません。
とりあえず件の彼女に電話してこのことを伝えました。「それってシリアルに合うの……?」と問われたのですが、ノーコメント。好みによると思います。市販品には多分そんなつぶつぶしてないのがあるのではないかなあ、と予想。個人的には口に合いましたし、お肌にも良いとの情報を得たので、適宜食生活に取り入れていこうと思っています。

作品タイトルの重要性

色んな作品を読んでいると、どうしてこのタイトルにしたんだろう?と思うようなものもあります。タイトルに惹かれて手に取ることも多いですから、おや?と思わせるタイトルにすることって結構重要なのかもしれません。
私が今までで一番感心したのは、タイトルとサブタイトルの意味が最後まで読まないと理解できないものだったときです。過去の事をさかのぼると言う形で進んでいく物語を読んでいる間はタイトルのことなんて忘れてしまって夢中になって読んでいるんですけど、最後まで読み終わったときに本を閉じ、そこに書かれている文字を見て「ああ、こういうことだったのか」と納得したんですよね。
とある作家さんのインタビューでは、作品のタイトルを決めるのが一番困るという内容も読んだことがありました。自分でこれがいいと思って編集部に持っていっても、担当さんに全く違うものに変えられてしまうなんていうこともあるそうです。自分では不満に思っていても、それによって売れ行きが変わるなんていうこともあるそうですから重要度が良くわかりますよね。遊び心にしか思えないような無意味に感じるものでも、読み終わってみたら謎解きの一部になっているなんていうミステリーやサスペンスものも多いですから、タイトルバレにならない程度にっていう匙加減も難しそうですよね。作家さんだけでなく担当編集者さんの苦労も計り知れません。
私たちは読むだけですから、気楽なものですよね(笑)

無意識に涙が流れてしまうんです

涙もろいという自覚はあったんですが、最近前にもましてひどくなったような気がします。
本を読んだりドラマや映画を見ればかなりの高確率で泣いてしまいます。家であればなんら問題は無いんですが、映画館はもちろんのこと移動中に読書を楽しんでいた電車の中やバスの中でも、カフェでも図書館でもお構いなしに涙がこぼれてしまうのです。外だからとこらえられると思って読み始めるのですが、自分でも気づかないうちに泣いてしまったりするので驚きます。本にぼとっと水滴が落ちて始めて気がつくような状態です。恥ずかしいので、最近は移動中に読書をするときはなるべくマスクをするようにしています。マスクをしてうつむいていれば、案外見えないようなので。でも、鼻をすすったらばれてしまいますけど。
カフェとかで読むときには、なるべく笑えるような作品を選ぶようにしているんですけど、人からすすめてもらった作品を読んでいると思わぬところで泣かされたりするので困ってしまうんですよね(笑)何か良い対策があるといいんですが、今のところは良い策は思い浮かんでいません。一度だけ、すすめてくれた人に外で読んだら泣いちゃって困ったよ!と笑いながら苦情を入れたら、「あの作品のどこで泣くの…?」と不思議がられてしまったこともありました。うーん、私の涙腺が壊れているんでしょうか…。

褒められると嬉しいのはいくつになっても

読書好きというのは、思わぬところで得をすることが多い趣味だなあと感じます。一番そう強く感じるのは、年配の方など年上の方と話をするとき。どんな些細なことでも、知っているというだけで褒めてもらえることが多いのです。
学生時代ボランティアに参加したことが何度かありました。介護施設や養護施設で利用者さんのお話し相手やお茶のみ相手になるというものだったんですが、私はお話が面白い人が多いので介護施設に行くのが好きでした。戦争時代の話をしてくれる方や、昔の話をしてくれる方の話を聞いていて、最初は相槌を打つだけでしたが、次第にもっとこの人の話を膨らませるためには聞く側にも知識が必要と思ったので、いろいろ古い歴史に基づいた小説などを読んで行ったのです。「本で読んだんですが、こうだったんですよね?」なんていう相槌をいれてあげると、「そうじゃない!こうだ!」とか、「そうそう、よく知っているね」なんて盛り上がるんです。
そうやって色んな話をしていくうちに、本で仕入れた知識に生き字引からの知識がコーティングされて雑学博士になれるんです(笑)その当時に知ったことって、今でも忘れないもので、さらに読書は続いているのでどんどん細かい知識が増えていくので未だに年上の方とお話しすると褒めてもらえるんですよね。褒められると嬉しくなる簡単な人間なので、また本の世界にのめりこんでしまうのです。

友達の猫が可愛すぎる!

友達の家に遊びに行くと、一番の楽しみはそのお家で飼われている猫ちゃんと遊べることです。もう7歳になる男の子なんですけど、甘えんぼで可愛いんです!私としては、巷で話題になって写真集が発売されるような猫ちゃんたちにひけをとらないくらいです。
彼…って言うとなんか変ですけど、友達はその子を人間のように扱うんです。足元に来て鳴けば、「どうしたの?」と声をかけて、抱っこして欲しそうなそぶりを見せれば抱き上げてあげるし、遊んで欲しそうなら遊ぶし、まるで子供を見守る母親のようです。話をするときも、「彼は」って言うので、私も倣って彼と呼んでますが(笑)
彼の一番可愛いところは、友達のことが大好きなところ。友達がキッチンへ行けば付いていくし、トイレやお風呂にも付いて来たがるんだそうです。友達が何か作業や調べものをしていると、近くに来てくるんと丸まって寝ています。私とテーブルに向かい合って話をしているときも、必ず隣に居て丸くなっています。キュンキュンしてしまったのは、友達が席を外したときに彼はまだまどろんでいて、友達がキッチンでお湯を沸かしている間に目が覚めたようなんです。そうしたら、まるで「ママどこ!?」と言っているかのように鳴いたんです。その途端、キッチンから「こっちだよー」という声が聞こえて、その途端走って声のしたほうへ向かっていきました。信頼関係が出来ているからこそ、甘えてくれるんだろうなあと思うと、すっごくほっこりしました。

友達からすすめられたもの

友達から、「おすすめのバンドが居るから、CDを渡したい」と連絡が来たのが先月のことでした。もともと私も音楽は好きなんですが、一つのものにはまるとそればかり聴くのでなかなか新規開拓ができないんですよね。その点友達はプロのアーティストさんの音楽も大好きでファンクラブに入ってライブやコンサートにも行くし、自分でも昔音楽をやっていた関係もあってかいまだにインディーズで活動しているバンドの友達が多く、ライブハウスに行くことも多いんだとか。
そういうところでいいバンドを見つけると、時々こうやって連絡をくれて、CDをくれたりするんです。友達とは好みが近いので、おすすめされた音楽はどれも私のお気に入りになって、時々余裕があるときには一緒にライブにも連れていってもらうんです。
今回紹介してもらったバンドも、インディーズでがんばっているバンドらしく、東京都内を拠点にしているらしいんですが、東北や関西方面にもライブに行って精力的にがんばっているみたいです。昨日やっと受け取ることができたので聴いてみたんですが、とっても素敵な歌を歌う人たちでした。歌詞がとっても良くて、胸に刺さる言葉がたくさん出てきて元気をもらえました。
本を読んでいても思うことなんですが、こうやって誰かの発した言葉に勇気付けられたり、元気付けられたり、些細なことかもしれないけど、そうやってちょっとずついろんなところによりかかりながら生きていくものなのかも、なんて思いました。友達にもさっそくお礼の連絡をしなくっちゃ!

小さな図書室

ちょっとした手続きをしに役所に出掛けた帰りのこと。その近くに公民館があって、中には小さな図書室があるんですね。子供の頃はしょっちゅう通っていたのですが、大人になるにつれて、もっと大きな図書館へと移り気してしまっていました。ちょうどヒマだったこともあって、○年ぶりにその図書室を訪れてみることにしました。
びっくりしたのが、その図書室の匂いが昔とほとんど変わっていなかったこと。入室した途端、思い出がぶわぁぁっと蘇ってきて、胸が熱くなりました。匂いというのは記憶に強く結びつくものなのだそうです。「さつきまつ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする」――なんて有名な和歌がありますが、さもありなむ、ともっともらしく頷いてみたくなる感じ。
さすがに蔵書類などは昔のままとはいかないようでしたが、奥の書棚に昔の愛読書が眠っているのを発見してホッコリ。他の利用者(ほとんど親子連れでした)から好奇の視線を時々もらいながら、かつての愛読書だった小説を立ち読みしてきました。「そうそう、この部分が好きだったのよね」なんて思い返してニヤニヤ。
何だか自分の原点に立ち返ったようで楽しかったです。いつまでもなくならないでほしいものですね。

調子が悪い日

ここ数日、小説に集中できない日が続きました。1日最低1冊は読む、という目標を掲げているのですが、その最低ラインはクリアできるものの、それ以上となると、つい他のことに気を取られてしまって、読むことができませんでした。気づけばパソコンやタブレットでかわいい猫動画巡りをしてしまったり、某無料百科事典サイトの関連ページを延々開き続けてしまったり……。
ここは1つ、何かシャキッと気分を変えるようなことをしなくてはならないような気がする……とは思っていたのですが、何だかそれを実行するのも面倒くさくて、日がな1日、ズルズル~っとした時間の使い方をしてしまっていました。
そういう時は流れに任せるのも手なのかなぁ、と思ってみたりもします。調子が悪いときは誰にだってあるもの。意識してどうかなるものではないのではないかな、と……自分を甘やかす言い訳だけはたくさん脳裏に蓄えつつ、毎日を過ごしていると、少しずつエンジンがかかってきました。どうも私はスロースターターのようで、1日1冊が1日1冊と半分、なんてペースだったのですが。
今日は何と3冊読めました。ちゃんと内容も頭に入っています。この調子でジワリジワリとペースを戻していきたいですね。